―― 他者との距離感、「バウンダリー(境界線)」を考えてみませんか
人と関わることに、モヤモヤしたり、疲れたりすることはありませんか?
その背景には、「バウンダリー(境界線)」の乱れがあるかもしれません。
たとえば――
- 時間を無理に合わせてしまう
- 思ってもいないのに笑ってしまう
- 断れずに、疲れてしまう
本来、「時間」「思考」「感情」「行動」「体力」「価値観」…
これらはすべて、あなた自身のものです。
誰かに勝手に踏み込まれたり、奪われたりしていいものではありませんし、逆にあなたが誰かの領域を侵してしまってもいけないのです。
###バウンダリーが乱れるとき
人それぞれ、「大丈夫」の範囲は違います。
体力も、価値観も、感じ方も違っていて当然。
でも私たちは、つい「普通はこうするよね」「常識でしょ?」という目に見えないルールに縛られてしまうことがあります。
たとえば――
- 飲み会に誘われたら、断るのは失礼?
- 急な残業も、頼まれたら受けるのが普通?
- 待ち合わせは、先輩より先に着くのが常識?
それ、本当に**あなたの「普通」や「常識」**ですか?
一度、立ち止まって考えてみてください。
もし「そうじゃない」と思うなら、自分に合ったバウンダリー(境界線)を引いてみてもいいのです。
###「できない自分」に責められなくていい
周りの人が「当たり前にできていること」が、自分にはしんどい…
そんなふうに思ったことはありませんか?
でも、それは「努力不足」や「能力不足」ではなく、違いなのです。
できない部分だけを大きく見て、自分を責めないでください。
たとえば――
- 飲み会で元気になる人もいれば、逆に疲れてしまう人もいます。
- 大勢とわいわい食事を楽しめる人もいれば、静かに一人で過ごすのが好きな人もいます。
- 残業して稼ぐのがうれしい人もいれば、定時で帰って自分の時間を大切にしたい人もいます。
体力も、価値観も、人それぞれ違っていいのです。
###「いい人」でいようとして、無理していませんか?
「手伝って」「お願い」「助けて」と言われると、断れなくて――
気がつけば、自分の予定や体力がすり減っていた。
そんな経験、ありませんか?
あなたの「時間」や「エネルギー」は大切なもの。
必要以上に差し出してしまうと、あなた自身がつらくなってしまいます。
反対に、相手のバウンダリー(境界線)を越えてしまうことも。
たとえば――
あなた「顔色悪いね。大丈夫?」
相 手「大丈夫、ちょっと寝不足なだけだから」
あなた「悩みがあるなら話してね。寝る前にスマホ見てるんじゃない?やめたほうがいいよ」
あなたの優しさが伝わらないと感じたら、もしかすると相手は「今はそっとしておいてほしい」というバウンダリー(境界線)を引いているのかもしれません。
###バウンダリー(境界線)の引き方、伝え方は一緒に考えればいい
バウンダリーは、自分の気持ちを大切にする線引きです。
でも、それを「どう伝えたらいいのか」「どこまで線を引けばいいのか」悩むこともありますよね。
ひとりで抱え込まずに、一緒に考えてみませんか?
あなたらしく、無理なく人と関われるように――
そんなお手伝いができたら嬉しいです。