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きえちゃんさん(52歳・愛知県)
「同僚とうまくいかず、仕事もつらくなっていた私が…」
私は、職場の同僚との人間関係に長い間悩んでいました。
仕事への考え方が合わず、何度話し合っても平行線。
同じようなトラブルを繰り返すうちに、気づけば避け合うようになってしまって…。
さらに、他の同僚に私のことを悪く言っているのを知ったときには、怒りや悲しみよりも、「もう限界かも」と思ってしまいました。
そんなとき、カウンセリングを受けてみようと思ったんです。
最初は、ただただ今の気持ちを聞いてもらうだけでした。
相手への不満やモヤモヤも、ここまで言っていいのかなと思いつつ、長年抱えていた感情を、ゆっくり吐き出させてもらいました。
印象的だったのは、先生と一緒に行ったロールプレイ。
相手の立場に立って考える、というワークを通して、これまで気づかなかった「相手の気持ち」にも少しずつ目が向けられるようになりました。
それと同時に、自分の考え方のくせや、思い込みにも気づけたことで、少しずつ心がやわらかくなっていくのを感じました。
今では、あの同僚とも、以前よりずっと自然に話せるようになりました。
<カウンセラーから一言>

きえちゃんさんは、とても誠実な方で、「どうにか良くしたい」という思いから、何度も話し合いを重ねたり、周囲の方に配慮しながら努力を続けていらっしゃいました。
それでも相手との関係がこじれ、気づけば誰にも言えない思いをひとりで抱え、心がすり減っていたのだと思います。
カウンセリングの中では、そのお気持ちを一つひとつ丁寧に語ってくださり、私もそばで共に感じながら、少しずつ整理していくお手伝いをしました。
ネットや本では学べない「ご本人にとっての答え」は、対話の中だからこそ見えてくるものだ
本やネットで様々な人間関係の修復方法は紹介されていますが、カウンセラーとの会話の中で、その方に適した方法をカウンセラーの助けを借りて行ってみると効果的だと思います。
これからは、きえちゃんさんが人間関係に煩わせることなく、仕事に自分の能力を発揮できるように応援しています。

ともさん(45歳・岡山県)
――「もっと早く取り組んでいたらよかった」
私は長い間、
・がんばっているのに結果が出ない
・ミスが多くて周りから信頼されない
・片づけが苦手で、探し物ばかりしている
そんな毎日を繰り返していました。
仕事も家の中も、どこかいつも「ごちゃごちゃ」。
やろうとしていることはたくさんあるのに、うまくこなせず、自分を責めてばかりの日々。
「私はだめな人間なんだ」
「また同じミス…どうせできない」
そう思う気持ちが強くなっていき、どんどん自信を失っていました。
ある日、「ADHDタイプ」という言葉を目にして、自分にも当てはまるかもしれない…と、気になり始めました。
でも、障害という言葉がひっかかって、なかなか受け入れられずにいました。
初めのうちは、正直「こんなこと、必要かな?」「バカにされてるんじゃないかな」と思ったこともあります。
けれど、決して急かすことなく、ゆっくり寄り添ってくれたことで、だんだんと「このままでいいんだ」と思えるようになっていきました。
カウンセリングでは、日々の困りごとを一つずつ見つめ直し、自分に合った対処法を一緒に探しました。気づけば、少しずつ物の管理ができるようになり、焦りやモヤモヤが減ってきました。
今では、自己肯定感が上がり、心が軽くなってきているのを実感しています。
「もっと早く始めていたら…」と感じるくらい、私にとって大きな一歩でした。

<カウンセラーから一言>
ともさんは、いつも誠実に物事に向き合い、一生懸命がんばっていらっしゃいました。
それでも思うように実力を発揮できず、「自分はダメなんだ」と感じ、自信を失いかけていた日々は、とてもつらかったことと思います。
最初は、「ADHDタイプ」という言葉にも戸惑いや抵抗を感じておられましたが、じっくりお話をしながら、少しずつワークに取り組むことを選んでくださいました。
途中で不安や迷いを感じたときも、素直に打ち明けてくださり、一緒にその気持ちを受け止めながら進んでいけたことが、今の変化につながったのだと思います。
ともさんご自身の根気と努力で、気持ちに余裕が生まれ、笑顔が増えていったこと、本当に素晴らしかったです。
これからも、ご自身のペースで無理なく習慣を続けながら、のびのびと過ごしていかれることを、心から応援しています。ます。

えりさん(28歳・埼玉県)
― 長年「心配症」に悩まされていた私が、明るい毎 日を過ごせるようになった理由
「私、何か悪いこと言ったのかな…」、そう思うことが、日常でした。
高校生の頃から、教室に入るたびにクラスメートの顔色が気になっていました。
誰かが笑顔で挨拶してくれなかっただけで、「嫌われたのかな?」と不安が押し寄せ、授業が頭に入らない日も。冷や汗や動悸が出ることもありました。
社会人になっても状況は変わらず、周囲の反応が気になってビクビク。
仕事のミスも増え、「なんで私はこんなに気にしすぎるの?」と、自己否定が止まらなくなっていました。
そんなある日、ネットで「同じように苦しんでいる人がいる」と知ったとき、はじめて「私だけじゃない」と思えたんです。
そして、カウンセリングという選択肢があることも知りました。
カウンセリングを受けるときも、最初はやっぱり緊張していました。
「こんなこと話しても大丈夫?」「変に思われないかな?」と…。
でも、カウンセラーの方は温かく、静かに、ゆっくりと話を聴いてくださいました。
安心できる雰囲気の中で、私は長年の想いや苦しさを自然と話せるようになっていきました。
ただ話を聴くだけでなく、「どんな考え方が自分に合っているか」「どんな視点で物事を見ると、心がラクになるか」も一緒に考えてくれました。
今では、人の顔色を必要以上に気にすることが減り、
自分の意見をしっかり持って行動できるようになりました。
少しずつ交友関係も広がってきて、私の世界が明るく広がっています。
この変化が、今でも信じられないくらいです。

<カウンセラーから一> えりさんは高校生の頃から「心配症」に悩まれ、毎日を自分らしく生きることが難しくなっていました。苦しい気持ちを誰にも言えないまま、「こんな自分ではダメだ」とご自身を追い詰めていく姿が、とても切なく思えました。
まずはその苦しさを丁寧にお聴きし、「どうなりたいか」「そのために何ができるか」を、えりさんと一緒に考えていきました。
カウンセリングは、カウンセラーが一方的にアドバイスをするものではありません。
一緒に悩み、一緒に探していくプロセスこそが、心の回復につながっていくと私は考えています。
えりさんは「変わりたい」「もっとラクに生きたい」と強く願い、その思いを行動にうつしてこられました。
今では、前よりもずっと前向きな表情で、自分のペースで毎日を過ごされています。
その姿を見るたびに、私も温かい気持ちになります。これからも、えりさんの世界が広がり、
もっと“ハレ晴れ”とした毎日が続いていくことを、心から願っています。
ます。